猫の火葬に移動火葬車を使いました

すでに書いたとおり、わたしは2月15日に飼い猫のベルを亡くしてしまいました。
その際に使った移動火葬車のことについて書いておきます。

 

 

▲ベルさんが亡くなってしまった最後の記事はこちらから。

 

昔と違って、いまは集合住宅(マンション)に住んでいる人も多く、私もご多分に漏れずそうですが、猫が亡くなったときにそのまま庭に埋めるというわけにはいきません。

埋める場所の問題を除くにしても、大事な存在を亡くしたときの精神的なケアについては、一番最初にお通夜や葬儀などの儀式で、大事な存在が亡くなったということを周りの人とともに悲しみ、受け入れる作業があることが大切とされています。わたしもベルさんを荼毘に付すことにしました。
(一応書いておきますが、この先遺体が含まれる写真はありません)

 

電話問い合わせって、喋れるような状態じゃねーぞ

しかし、べるたんが亡くなった日、なんとかスマホを握ったわたしが「ペット 火葬」で検索した結果は『24時間お電話ください!』『365日対応!お電話でお申し込みください!』って今電話できるような状態じゃないんですけど!!とさらに泣きたくなるものばかりでした。
そんな、電話で喋れるかな、でもメールも多分打てないし、なんかこう、専用フォームで種別や体重やプランを選択して住所入れてチャッとやってくれないか!?と思いました。
で、結局そういうのはあったのですが、問題はそれも結局電話が折り返し入るというので、大丈夫かな…ちゃんとしゃべれるかな…と思いながらとりあえずフォーム送信してみることに。

すると「5分で折り返しお電話します!」の宣言通り3分ほどで着信がありました。『種類は猫ちゃんで、5キロ以上でお間違いないですね?』『ご収骨も希望されるプランでよろしいですね?』などほとんどが「はい」で答えられる内容で、具体的に伝えないといけないことは名前と住所のみ。
電話内容をもとに一旦グループ内の一番近い加盟店から電話させますのでーということで電話を切りました。
その後15分程度してからかかってきた電話でも伝えたのは希望日時のみでそれ以外は「はい」で大丈夫でした。
泣きじゃくって悲しみにくれていても対応できるレベルです。

 

ついに移動火葬車が来た

翌日、指定時間直前に着信があり、たぶんこれが到着確認の電話だったんだと思いますが、準備にバタバタしており出られませんでした…。
時間ぴったりにインターホンが鳴り、黒服のおにいさんが現れました。今日担当してくださるスタッフとのこと。
名刺をもらい、申込書のようなものに自分の名前や住所、何で知ったか、ペットの名前と年齢などを書き込み、そのあとは「外で駐車して待機しているのでねこちゃんを持って車まで来てください」という。

火葬の日は母と義母も来てくれたのでみんなでベルさんの遺体をブランケットにくるみ、持っていくことに。ただ、箱(いわゆる棺桶)がなかったので、そのままだと持っていくのがたいへんだ。。ということで急遽べるさんが酸素室として使っていた台(箱)をつかって火葬車まで持っていくことにしました。
※後日よくサイトを読んだら「ダンボールなどを棺にしてご準備ください」って書いてありました。一応電話で案内してほしかった。。

そうしてマンションそばのわき道に停まっている火葬車まで運搬。

火葬車は黒いワンボックスカーで、後ろのハッチバックを開けた部分に火葬炉がついています。あとでマンションに戻って上から見たらサンルーフのように煙突がついていました。どうなってるんだろう。不思議です。

https://www.petsogi-nabi.com/wp-content/themes/pet_2018/img/plan_img03.png

(頼んだペット火葬のサイトから。こんな感じ。これは車が白いけど)

ともかく、火葬炉には白いお布団を敷いてスタッフさんが待っていてくれましたので、ベルさんの遺体をお布団にのせ、母が持ってきてくれたお花を顔のまわりに置き、最期のお別れです。
火のついたお線香を1人1本ずつくれるので、それを車内の火葬炉の手前におき、合掌。
そのまま火葬炉の扉と車の扉が閉められ、1時間から1時間半くらいの火葬となります。
一軒家などであれば駐車したまま焼いてくれるようですが、うちはマンションだったため、どこか近隣の邪魔にならないところに移動して焼きます、とのことでした。一旦部屋にもどって待機することにしました。

収骨(拾骨)する

拾骨については、スタッフの方におまかせして骨壷に入った骨だけを届けてもらうプランもありました。
しかし、せっかくその場で焼いてくれるのであれば人間と同じように拾骨もしたいなと思ったのと、たぶん遺骨を目撃しないとほんとうにベルさんが骨壷に入ったという実感がない気がしたので、若干高かったものの家族での拾骨が含まれたプランにしました。

ベルさんの骨は、しっぽや足の先こそ細かくくずれていたものの、足のつけねの方や背骨、ろっ骨はかなりしっかり残っていました。下顎・上顎も黒くこげた歯が残っていて、最後に入れる頭蓋骨は「ここってもしかして鼻だ、あーあー、骨までかわいいとは、ちくしょう」と思いました。つらい。つらすぎ。

拾骨後は細かい骨や灰を集めて、骨壷を閉め、巾着にいれるところまでスタッフさんがやってくれます。代金は遺骨を渡された時点で精算となります。

いくらするのか?

車で来てもらって、火葬し、拾骨し、巾着に入れてそれらしくしてもらうまでの代金が、出張費込で約28,000円でした。
値段は体重やプラン(立ち会いの拾骨をするかしないか、埋葬込にするかなど)によって違います。
ベルさんがもし5kg未満の猫だったら25000円でおつりが来たみたいです。
この見積もりは電話の時点で提示されます。

 

3万円弱ですっかり死んじゃったネコらしくなってしまったべるたん。生前すごい勢いで食べてたミオコンボをお供えしました…。

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他に検討した方法

移動火葬車の他に一般的なペット霊園の葬儀なども検討しましたが、葬儀までしなくてもお骨になっていればとりあえずなんとかなるだろうということで、焼いてもらうだけのものにしました。

会社によっては火葬後の集合墓地への納骨サービスもあり、火葬後一定期間家にお骨をおいた後に墓地へ納骨したり、遺体のお迎えから火葬~納骨までを一括立ち会いなしでお願いすることもできるようです。
ここは残された飼い主がどうしたいかによって決めることができます。
我が家は車がないので、火葬車で来てもらえるのは助かりました。

 

動物と暮らす人へ

飼っていたペットを亡くしてしまった方の役に立てばと実体験を書いてきましたが、いま動物と暮らしている方は、この記事が役に立つのがどうかずっとずっと先であることを願っています。