猫闘病記 2/3-2/9

2/3 月曜日
もはや仕事が手につかず、上司に朝から電話で叱り飛ばされる。そもそももはや私の精神状態が仕事どころじゃなくボロボロである。
ボロボロになりつつもなんとかこなしてすっ飛んで帰ったところ、お座りポーズで「?」という顔をしていたべるたん、私は日がな一日あなたが息をしているかが気になって気になってハゲそうだったんだぞ。
昨日よりしんどそうで、胸のあたりのポコッとしているのが悪化している気がする。夜、敷いてあったブランケットのうえから急に移動してぐったり横になったのであわててそばに行く。寒いほうがいいのかなと思いつつも上に私のパジャマをかけておいた。
正直、今にも旅立ってしまうんじゃないかと気が気でない。
夜ご飯にほぼ液体のウエットフード(おとといはよく食べたやつ)を出したが、ほんとになめるだけといった感じで、2.3口でおわり。
寝る前におしっこ1回。うんちなし。

 

2/4 火曜日
朝、上司に「猫がこういう状態で、もう正直たぶんあまり長くなくて、なるべくそばにいてやりたいので、在宅勤務を検討したいのですが」と相談したところ、あまりにも頭にくる回答だったので退職願を書いた。精神的にべるたんの介護(看病?)が幅をきかせていて、いつもなら「なんやコラタコ」と思うくらいで流せるであろうことが全然流せないのである。
仕事終わり、動物病院のさいごの診療時間に駆け込んで胸のしこりっぽいのを見てもらったが、「これは肋骨ですね」と言われてがっくりなような安心なような。多分痩せてきたので目立ったんだと思う…。ついでに胸水を計130ml抜いてもらった。
帰ろうとキャリーカートに入れたら待合室で咳したのち口呼吸が始まってしまい、診療室に逆戻り。酸素吸入して落ち着いたかな?と思った頃にもう一度キャリーにいれるも、やっぱり会計中に咳からの口呼吸。でもういっかい酸素吸入してみて、なんとか落ち着いてきたので帰る。全部で1時間半くらいかかってしまった。院長と看護士さんたちをだいぶ残業させてしまった……。
「FIPや心臓病でないとすると、おそらくはがん性の胸膜炎が起きていると思われるのですが、炎症を抑える注射をしてみますか?」と言われたのでお願いした。
胸水を抜いてもごはんは食べず。お水は飲むというよりほんの少し舐める感じ。おしっこはなぜか動物病院の道中にしてた…ペットシーツひいといてよかった……しかし寒いだろうと入れた電熱ベストにおしっこがついてしまった。。
うんちなし おしっこ1回(動物病院道中)

2/5 水曜日
私はこの日、日帰りの出張で出ていたので、べるさんのお世話等々を母に頼んで家を出た。母在宅中に酸素吸入器のレンタルしたものが届き、帰宅後さっそく設営。かなりでかいのと、届いたダンボールは返却時に使うとかで畳めないし捨てられないので、どこに置いたらいいのか悩む。。稼働音も大きめ。
ゴミ用のポリ袋とレジ袋と100均のワイヤーネットと段ボールで簡易酸素室をつくり、ペットボトルを切ってフチをテーピングし簡易酸素マスクにした。ためしに、と酸素室をべるたんにかぶせて様子を見てみたが、すぐいやがることはないものの、しばらくすると出てきてしまった。ちーん。仕方ないので電源を落としておいたら、咳込んで、動物病院にいたときの口呼吸が始まってしまったのであわてて電源を入れて酸素マスクを鼻に近づけた。んだけど、べるたんは酸素マスクがイヤみたいで、そっぽを向いたり逃げたりしてしまう……。そこで、酸素濃度を全開にして酸素室をかぶせ、そこにさらに酸素マスクをいれて酸素の出る方向をべるさんの顔に向けつつ、酸素室に酸素がたまるようにした。しばらくしたら落ち着いた。酸素がないとダメというレベルではないけど、苦しくなったときに酸素があると楽な様子。お水は今日はそこそこ飲んでいる。ごはんも小さじ1くらい食べた(舐めた)。うんちなし、おしっこ2回。胸膜炎の注射が効いたかもしれない?

2/6 木曜日
朝起きていきなり咳をして口呼吸をしていたのであわてて酸素の機械の電源を入れて酸素室をかぶせて酸素マスクをいれた。2分程度で落ち着いたらしく徐々に酸素濃度を落として酸素室をはずした(どうせ出てきてしまうのでつけていても仕方ない)。うーん。どうもこの咳のあとはしんどいらしい。お水は今日も飲んでくれるけどごはんはスルーされてしまう。おしっこ1回。

2/7-8日
目に見えて良くもならないが、悪くもならないといった状態がつづく。水は飲むけどご飯は2口くらいなめるだけ。ここまでずっとうんち出ず、おしっこは1日1回のペース。徐々にお座りのポーズでいる時間が短くなり、前よりも動かなくなった。
7日にはお義母さんがお見舞いに来てくれた。

2/9 日曜日
動物病院に行って胸水を抜いてもらう。150ml。道中のキャリーの中でおしっこ。そんなに怖がっている感じでもないのだけど、なぜ。
胸水がよく取れたのでレントゲン撮ってみますか、と言われたので撮ってみたが、右の肺に水を抜いても真っ白く影があるということ以外はよくわからず。先生からは「おそらく中皮腫じゃないかと思う」と言われる。どのみち、対症療法でやっていくほかない。
「猫 胸水」の検索結果で出てくるブログより、「猫 中皮腫」の検索結果のほうが安楽死を選択した飼い主が多い。有効な治療法がないし、肺が圧迫されて膨らまなくなったら、いくら酸素を入れようがしんどいことはしんどい(by動物病院の先生)ので、本当に苦しむ前に…。というのはわかる。
「まったくごはん食べないんですが…」と先生に相談したらa/d缶の強制給餌の方法を教えてもらう(シリンジに詰めて口に入れるやつ)。帰ってきてからやってみたけど、なかなかにしんどそうな感じで、しかも口に入れたやつの3割程度はオエーと出してしまうので、一日2回はできないな、と思ってやめておいた。a/d缶は冷蔵庫で3日しかもたないと言われたのでラップに小分けにして冷凍。あたためるとよく食べるかもというので解凍ついでにレンジで多少あたためてからあげることに。
カリカリを入れても入れてもえさくれコールするような、くいしんぼベルさんに、無理に食べてもらう日が来るとは……。